【重要なお知らせ】2023年度制作予定 和毛のカノンについて
株式会社ONE VOW FILMS JAPAN 代表源
2023年4月13日
平素いつも大変お世話になっております。
この度は上記内容についてのご連絡をさせいていただきます。
2023年6月制作予定をしていた弊社代表源秋策監督の長編映画「和毛のカノン」につきまして制作の延長をご報告させいてただきます。
理由詳細や今後の動きにつきましては下記源記述をご確認ください。
いつも大変お世話になっております。
株式会社ONE VOW FILMS JAPAN代表の源です。
この度ご報告させていただきました内容の経緯について下記にてご報告させていただきます。
2023年4月13日に、
とあるご縁と機会をきっかけに勢い余って日帰りで鹿児島は知覧平和会館に行ってきました。
知覧平和会館は鹿児島県の南端、「特攻隊」が散華する前に赴任した場所です。
そこには特攻をする前日前日に少年たちが書き綴った「家族への手紙」「恋人への詩」「国への忠誠」「己が後悔」など様々な言葉が肉筆として肉筆として、時を超えた今も現実の物として保管されていました。
若干17歳の青年たちの遺書と魂の籠った文字に圧倒というか必中必死の覚悟、そして家族への愛情と後悔などさまざま感じました。
その中で
いつしか、平和が当たり前だと。
さもこの世は自分たちが作り上げた世界だと勘違いしている
マヌケな自分にハッとさせられました。
ミサイルが飛んできてもアラートに慣れ
首相が殺された現実もいつしか忘れていた
この平和ボケした現代人の「ひとり」である自分に対して
錆びついたナイフで胸を抉られたような・・・形容し難い感覚でした。
当時は「そういう時代」だったといえばそれまでですが
先人たちが文字通り命をかけて託した・生きたかった「未来の日本」「未来の世界に」に今俺たちは生かされている。
今回の「和毛のカノン」は何を隠そう、そういった平和への問いかけが根幹にある作品となっています。
思い立った時より、被爆地広島に生まれた私が作るべき映画だと昨年末より仕込みをしてまいりました。書いては消し書いては消しを繰り返してとうとう4ヶ月で第9稿まで及んでおります。
しかしどこか、物語が薄っぺらい。言葉に厚みがなく、まるでどこかで見た誰かの作品を誰かの視点で誰かの言葉でただただ自分ではない誰かが書いているような、プラスチックに水性ペンで書き殴っているような感覚でした。
今回の訪問はそんな軽薄になりつつある作品へのアイデアとこの物悲しい焦燥感の道導と自分への戒めの上での行動でした。
先述した通り言葉通り過去をいつの間にか風化させつつあった現代人の一人である自分自身にの虚栄心ばかりの浮ついた心にデカめのパンチをもらった気分でした。
つきましては当映画「和毛のカノン」につきましては一旦構想を練り直す期間を頂ければと考えております。
知覧だけではなく全国各地の過去の凄惨を祈念した場所に赴き納得いく形で必ず作り上げます。
今回の映画の最終目標は東京映画祭でノミネートされること。
長編映画の第一作目としてまずは最低でも全国20館で上映されることです。
この映画は本気で「撮りたい」し、本気で「撮る」し、本気で「取り」に行く次第です。
準備をしていただいた方、期待していただた方には誠に申し訳ございませんが上記理由でスケジュールを見送りにさせていただきます。
今後のスケジュールについてはまだ未定ではありますが
下記スケジュールにて進めていきたいと思っております。
諸々ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。
大変恐縮ではございますがどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ONE VOW FILMS JAPAN
代表取締役 源秋策